

お土産は形にとらわれないほうがいいギフトですから、のし紙はなくてもかまいませんが、菓子折に無地のしくらいはいいでしょう。若い方ならリボン休裁のほうが似合います。とくに自家製の品、庭でとれた花や野菜は、手元にある紙で包むだけでいいのです。ご挨拶がすんだら、「これ、あなたにぜひにと思って持って来たの」という感じで渡したいもの。受け取るほうも体裁ではなく、率直に気持ちを表わすほうが相手の好意に報いられます。「ありがとう、中を見せていただいていいかしら」「さっそく開けさせていただくわ」と一言ことわって、その場で包みを開きましょう。先方は受け手が自分の気持ちをどう受けとるかをその目で確かめたいのですから。包みを開いたら、すぐに「嬉しい」とか「ステキ」と感想を述べるのがマナー。
ごく親しい間柄なら、落ち着いたレストランで食事をごちそうしたり、オペラや歌舞伎などに招待したりと、おとなの楽しみを贈るのも、すてきな成人祝いになるでしょう。現金で贈る場合は、1万円前後がめやす。紅白蝶結びの水引の祝儀袋に、表書きは「祝御成人」「御祝」などとします。身内のお祝いごとなので、基本的にお返しは不要。祝ってくださった方の家族が成人式を迎えることになったら、お祝いをすればよいでしょう。ただし、かならず本人から手紙や電話、または目頭でお礼を述べるのが、成人としてのマナーです。身内以外の方からのお祝いには、赤飯やカツオ節などを「内祝い」として差し上げることもあります。
お返しをする時期は早すぎるのも失礼で、相手からもらった日の十日後から1ヵ月の間に贈ります。出産祝いの場合は、生後一ヵ月過ぎのお宮参り前後のころかベストです。会社からの出産祝いにはお返しは必要ありません。ただし、「○○一同」とグループで贈ってもらったときは、お返しは必要です。赤ちゃん誕生の内祝いは、のし紙に「内祝」の表書きをし、その下に赤ちゃんの名前を書いて名前を知らせます。仲人やとくにお世話になった人に内祝いを贈るときは、品物が届く前に別便で礼状を送っておきます。お返しの金額は、慶事の場合は贈られたものの半分ぐらい、弔事の場合は三分の一から半分程度か一般的な目安です。身分不相応に高価すぎるものは、かえって失礼にあたります。先方は負担に感じるでしょうし、下心かあるのかと勘ぐられかねません。お返しの品物には、紅白の角砂糖や砂糖菓子、お菓子、タオル類、毛布、ハンカチなどが多く選ばれます。お返しによっては、赤飯や紅白の餅などの場合かあります。グループへのお返しは、全員で分けられるようなお菓子や飲み物などを選ぶとよいでしょう。